青野会

青野会 令和6年1月度 特選7句 選者 選者 松田吉上

昭和へと戻る参道日脚伸ぶ          松葉郁子

天を突き地を突く剣風冴ゆる         小林愛穂

占ひの小暗き小部屋冬灯           平野イクノ

現役の昭和のポスト冬ぬくし         玉木三重子

神木の幣の眩しき初手水           小井川和子

寒紅をさして小部屋の占ひ師         高田佐土子

楼門の剣の反射寒天へ            小林娃穂

選者  松田吉上 の2句
参詣の人の影踏む寒さかな
しづけさを宮に広げて寒桜

青野会 令和5年12月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

朝市の奥なるかをり焼芋屋          幸枝

糸垂れて突堤といふ日向ぼこ         佐土子

魚市の先週訛冬ぬくし            幸枝

朝市に座布団ほどの鮃かな          てい

着ぶくれて旨きもの選る魚の市        イクノ

腹を見せ無実の白の河豚であり        つよし

冬ぬくしウッドデッキの磯草履        宙

トロ箱に田尻の小字風師走          佐土子

水門の脇まで家並冬ぬくし          和子

市を出で魚のにほふコートかな        つよし

選者 松田吉上 の2句
朝市に流るるロック冬ぬくし
冬麗や波をなだむるものに波

青野会 令和5年11月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

ホ句の秋背ナにリュックの軋みをり      千草

榠櫨の実日当る方へ落ちにけり        佐土子

公園の風を哭かせて破蓮           イクノ

鳥声をシャンソンと聞く木の葉道       つよし

スポーツの秋筋肉の走る走る         千草

隠沼は太古の調べ神渡            美栄子

車椅子寄り添ふ高さ秋桜           けい

大池の水を平らに鴨を待つ          長崎佳子

在来種渡来種こぞり木の実降る        佐土子

大池に大秋晴をのせてをり          娃穂

選者 松田吉上の2句
敗荷のまだ踏んばつてゐる高さ
蒼天を支へ切れずに蘆枯るる

青野会 令和5年10月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

身に入むや錆深かりし駒つなぎ       小林けい

菊の香や歌人の目とは愁ひ帯び       小井川和子

灯ともせる仏間の翳り秋の声        伊福幸枝

身に入むや露子の遺品残る蔵        玉木三重子

虫籠窓通ふ秋風江戸の風          平野イクノ

旧家拝見秋の蚊に刺されたる        高田佐土子

江戸の世の匂ふ酒蔵秋ともし        平野イクノ

冷まじや大仏壇のがらんどう        小林けい

宿したる露子の泪萩の露          玉木三重子

歌人の生涯めぐり菊に立つ         小井川和子

選者 松田吉上の2句
蔵深く眠る古文書こぼれ萩
身に入むやへつつひもまた江戸のもの

青野会 令和5年9月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

秋高し安居神社へ弓道部         小井川和子

寺町の巡礼めける秋の蝶         高田佐土子

七坂の七つの秘話を謡ふ虫        奥村つよし

秋の声降りつぐ幸村終焉地        小井川和子

空狭き浪速七坂小鳥来る         高田佐土子

一心寺千躰佛の千の露          奥野千草

逢坂といふ良き名前小鳥来る       小井川和子

終焉地とは虫の鳴く風の哭く       小井川和子

三滝の一滝選び小鳥来る         長尾みちる

瀧音の三筋それぞれ秋の声        長尾みちる

選者  松田吉上の2句
回向とは思ひ出すこと露の秋
いくとせの露に洗はれ戦死の碑

青野会 令和5年7月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

池の面の雲を周回川蜻蛉            中本宙

水底の緑蔭鯉に揺らぎをり           中本宙

恐竜の骨夏空を持ち上げる           岩崎洋子

青鷺の直立不動見る不動            幸田宏子

花合歓の水恋ひ雲を恋ひにけり         松葉郁子

涼風を御菜にしたるにぎりめし         小林けい

川蜻蛉倒立決まる九十度            奥村つよし

何処よりも葉の先が好き川蜻蛉         小井川和子

泰山木咲いて植物園統ぶる           玉木三重子

抽んでて濁世を灯す紅はちす          小林けい

選者 松田吉上 の2句
恐竜館より炎昼の影もらふ
ランナーの群匂ふほど日焼せり

青野会 令和5年6月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

泰山木宇宙の中に憩ひけり           松本富士子

万緑を飛び越え来るアスリート         奥村つよし

青蘆の密にして風重ならず           奥野千草

推敲はベンチに限る万緑裡           小林けい

スタートはクラウチングよ五月晴        玉木三重子

五輪への道遠からず薫風裡           奥村つよし

一秒にかける決勝青嵐             伊福幸枝

夏野へと富太郎なる歩みもて          奥村つよし

メタセコイア空へ緑蔭広げをり         高田佐土子

飛び石を二つ跳ね来る夏帽子          高田佐土子

選者  松田吉上の2句
噴水は水の踊り子風に乗り
水の香の濃くなる真昼花菖蒲

青野会 令和5年4月度 特選12句 選者 選者 松田吉上

薔薇アーチ香の中に偲ぶ人           伊福幸枝

むらさきは雨を呼ぶ色杜若           奥野千草

梅雨の蝶重たき翳を置き去りに         奥村つよし

噴水の向きとは風の裏表            奥野千草

七色の橋より夏に入りにけり          水上末子

ネモフィラも水辺も親し夏に入る        松葉郁子

薔薇アーチ潜りて捨つる恋いくつ        高田佐土子

園丁の手入れに屈み薔薇に消ゆ         加藤あや

お嬢様お先にどうぞ薔薇アーチ         小井川和子

膝崩すごと芍薬の散りにけり          高田佐土子

標本の骨の鳴るなり青嵐            小林けい

貴賓席なり白薔薇へ向くベンチ         奥野千草

選者 松田吉上 の2句
犇めくはささやくに似て未草 
鳥聴いて風きいて白薔薇の午後

青野会 令和5年3月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

手拍子のさやま音頭や飛花落花         小林けい

凧揚る最古の池の風貰ひ            玉木三重子

這ひそめし児を真ん中に花筵          小井川和子

花に舞ふ鳥の謡は五七五            奥村つよし

口も手も休めず風船を売りぬ          玉木三重子

水に色風に色あり飛花落花           小林けい

珈琲のかをりを過り花の香へ          奥村つよし

記紀の世の堤は高し影おぼろ          奥村つよし

花守のやうな顔して虻来る           奥村つよし

操縦は翁の自在いかのぼり           玉木三重子

選者 松田吉上の2句
触れ合うて万朶の花の争はず
満水のダム満開の花映す

青野会 令和5年3月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

地虫出で浪花の民の暮し見ん          岩崎洋子

春の風合相坂をかけ登る            奥野千草

長閑けしや合相坂の良き出合ひ         吉川昭子

春ショール合相坂にたれを待つ         奥村つよし

神話継ぐ民のかまどの帝朧           奥野千草

宮守の井戸掘る奉仕地虫出づ          中野美栄子

宮茶屋の女将饒舌水温む            松葉郁子

春の猫合相坂を駆け上る            玉木三重子

あたたかや宮の御酒とは灘伏見         高田佐土子

宮の梅秘仏のごとく仰ぎけり          小林娃穂

選者 松田吉上の2句
あたたかや合相坂の良き傾斜
囀や縁切り坂の七曲り

青野会 令和5年2月度 特選13句 選者 選者 松田吉上

春めくや朝席を打つ繁昌亭           小林けい

拍手にぽんと白梅開きけり           奥村つよし

逡巡の硬き一筆受験絵馬            高田佐土子

鉢植の色を詰めこむ花舗二月          岩崎洋子

梅が香や神馬の像に鼻の穴           奥村つよし

寒明や繁昌亭の笑ひ声             清水陽子

春めくや寄席もうどんも宮隣          高田佐土子

五分咲きの梅は五分の香天満宮         吉川昭子

天神の日向を使ひ猿廻し            奥野千草

お駄賃をはずんでしまふ猿廻し         荻野真理子

梅東風や神鼓は遠き昔より           奥村つよし

猿廻し時折みせる孤愁かな           伊福幸枝

春陰や登龍門の廊長し             小林娃穂

 選者 松田吉上の2句
足らざりし言葉の如く梅固し
紅梅の明るさをもて句碑を読む

青野会 令和5年1月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

仏心の日差に抱かれ梅ふふむ          伊福幸枝

神に祈り仏に頼み寒日和            奥野千草

金色の御堂は浄土四温晴れ           伊福幸枝

蕉翁の句碑守り立ち枯芭蕉           玉木三重子

本堂の小さきオルガン春近し          高田佐土子

幾たびも戦火くぐりし鐘冴ゆる         奥野千草

わが思ひ重ね読む句碑風冴ゆる         岩崎洋子

休日のビルの狭間に寒詣            長崎佳子

待春の歩幅大きく御堂筋            吉川昭子

石組に読めぬ碑ひとつ枯芭蕉          長崎佳子

選者 松田吉上 の2句
冬ざれの景に加はり辞世の句       
ふところに蓮如入り来る日向ぼこ

青野会 令和4年11月度 特選10句 選者 選者 小井川和子

小春日や馬と触れ合ふワンコイン       中野美栄子

乗り降りの笑顔小春の気球かな        玉木三重子

鴨の水前にしパビリオン古色         長崎佳子

千畳のコスモスの中風車あり         早川水鳥

コスモスの赤白その他オブジェ        中本宙

遊ぶ子に銀杏散る散る惜しみなく       奥村つよし

冬晴へ五分の飛行なる気球          玉木三重子

青い芥子見にゆく小春日のメトロ       小林けい

周遊のバスは満席紅葉狩           長崎佳子

園小春歩く速さのバスに揺れ         小林娃穂

選者  小井川和子 の2句
青空と風車と犬と秋桜
カメラへと納むることも紅葉狩

青野会 令和4年10月度 特選10句 選者 選者 小井川和子

記紀にその名の残る鳥渡る          松葉郁子

記紀の池の遺構積みあり冷まじき       長崎佳子

祠一つあらはに池の秋旱           長崎佳子

秋風や石棺めける博物館           高田佐土子

鉦太鼓交互に違へ村祭            中野美栄子

狭山池令和のとんぼ低く舞ふ         高田佐土子

初鴨や最古の池を尊びて           玉木三重子

爽やかや人智の勝利古代樋          小林けい

秋の声檀尻音頭加はり来           中本宙

水称ふる博物館に小鳥来る          小林娃穂

選者 小井川和子 の2句
博物館入場無料初もみぢ
草叢を三段跳びに秋の蝶

青野会 令和4年9月度 特選10句 選者 選者 小井川和子

翔平へベイブへ継ぎし子規忌来る       小林けい

秋千種揺るるエイサーの太鼓         奥村つよし

エイサーへ空より加勢法師蝉         中野美栄子

隠沼に来て秋風に出会ひけり         中本宙

風の来て膨らむままに箒草          加藤あや

蒼天を地に置き蛍草の青           伊福幸枝

まだ帰る気のなき高さ秋燕          玉木三重子

つくつくしとは交替し初めから        早川水鳥

秋天へエイサー三線つき抜ける        加藤あや

残暑にも風の翳りと言へるもの        早川水鳥

昼の虫スタジアムなる草の蔭         奥野千草

選者 小井川和子 の2句
瓢生り愉快な空の出来上がる
木の実拾ふ母でありたる日に戻り

青野会 令和4年7月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

蛸飯を買うて昼餉の浜露台         松葉郁子

釣人の背後に侍る海鵜かな         小林けい

ゆるやかに海月反転して孤高        高田佐土子

鰻焼く匂ひに決まり京の苞         小林けい

海霧の消えハブ空港の立ちあがる      中野美栄子

釣堀の賑はひ海釣りの孤独         玉木三重子

俳人のたちまち主婦に海老穴子       玉木三重子

帆柱の風の共鳴七月来           高田佐土子

通り過ぎやつぱり戻り鰻買ふ        玉木三重子

市涼し金目銀歯の海の幸          奥村つよし

蛸壺の百の空洞昼の浜           高田佐土子

天蓋にスカイブリッジ大日除        小林娃穂

青野会 令和4年6月度 特選10句 選者 選者 松田吉上

憂し憂しと啼く牛蛙雨を待つ        幸田宏子

蜻蛉生る遥拝濠の青みどろ         玉木三重子

陪塚の青き眠りや実梅落つ         高田佐土子

ジョガー等に先を譲りて万緑理       田淵さく羅

陵の風に頷く濃あぢさゐ          奥野千草

傘亭の砌につなぐ蟻の列          小林娃穂

泰山木純白といふ翳りあり         吉川昭子

禁制の御陵は樹海めく茂り         幸田宏子

あめんぼの連帯めきぬ陵の淵        高田佐土子

亭陵の時空越えたる風凉し         小林娃穂

選者  松田吉上 の2句
遠つ世の塚に影ひく青芒
塚と塚結ぶ風道黒揚羽

青野会 令和4年5月度 特選11句 選者 選者 松田吉上

子福者の洪庵邸に母子草           松葉郁子

ライオン橋五月の雨に待ち合はす       松葉郁子

ナポレオンゆかりの薔薇の少し地味      荻野真理子

雨くぐり香おくぐりたる薔薇アーチ      奥野千草

競ひたるマダムとレディ薔薇の雨       玉木三重子

若葉雨魂宿りたる塾柱            奥野千草

適塾の青雲の志よ若葉風           奥野千草

適塾の薬研の錆や若葉冷           伊福幸枝

窓若葉塾の階九十度             小林けい

適塾に小さき空や若葉雨           高田佐土子

薔薇の香は雨に吸はれて中之島        玉木三重子

選者 松田吉上 の2句
マリリンもジーナも蕾ばらの雨
薔薇園の色に溺れてゐる歩み

青野会 令和4年4月度 特選8句 選者 選者 松田吉上

亀鳴くや逆さ地蔵に置くスマホ        小林娃穂

大和路のさくらさくらを乗りつぎて      長崎佳子

天守台三百六十度桜             平野イクノ

城門の昏きを潜り花明り           奥村つよし

花散るや石に秘話ある野面積         幸田宏子

城址てふ花の雲へと入りにけり        岩崎洋子

御文庫の虫喰ひ書状花の冷          伊福幸枝

昼の灯を雨にこぼして花館          長崎佳子

選者  松田吉上 の2句
花吹雪浴び天守台ふくらめり
城跡の一歩に百の花吹雪

青野会 令和4年3月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

何時の間に白酒空になつてをり        小川栄子

紛争の国とも知らず鳥帰る          奥村つよし

東風吹くや年度変りの道普請         小泉桂子

母と子は時に姉妹お白酒           玉木三重子

師の眠る墓地やミモザの風の音        徳永由起子

朝東風や三分間の渡し舟           西尾澄子

城攻めの荒東風大手門を入る         平野イクノ

梅東風に大和まほろば薫りたつ        水上末子

山の辺は祈りの古道木の芽吹く        高田佐土子

吾が影の仄かに揺るる桃の酒         小林娃穂

選者  松田吉上 の2句
水色の封書の届き雲雀東風
朧夜へ地を離れゆく観覧車

青野会 令和4年2月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

紅梅や星合茶屋の比奈夫句碑         奥野千草

蕗の薹河内の大地母として          奥野千草

村を挙げ鎮守の杜へ木の実植う        幸田宏子

戦なき世界を信じ木の実植う         小林けい

入山の真つ赤な素足寒の僧          玉木三重子

木の実植う命較べをするつもり        西尾澄子

宮裏は風の通ひ路薄氷            早川水鳥

み吉野の宿を守り継ぎ木の実植う       早川水鳥

酒林色の変りて寒明くる           松葉郁子

整はぬながら初音の風にのり         吉川昭子

選者 松田吉上の2句
水よりも空を欲しがり鉢の梅
お笑ひも薬のひとつ梅匂ふ

青野会 令和4年1月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

蚤の市覗いてをりぬ春著の子         長崎佳子

首伸ばす亀にも春を待つ心          奥村つよし

石像の義士の形相寒椿            西尾澄子

結縁の綱を巡らせ梅含む           小林亜娃穂

片隅に句座成人の日のホール         西尾澄子

外人も販ぐ蚤市春隣             荻野真理子

蚤の市四温の塔を囲みけり          高田佐土子

境内は骨董の杜四温晴            玉木三重子

異界出で濁世の市の四温かな         奥村つよし

日脚伸ぶなんでも市に遊びすぎ        西尾澄子

選者  松田吉上 の2句
補蛇落を出でざる水音春近し
浄土より穢土を好める寒鴉

青野会 令和3年12月度 特選十二句 選者 選者 松田吉上

冬暖かペットのためのみくじ箱         荻野真理子

ひねもすを神農の虎首を振る          中本宙

小窓ほどの冬空仰ぐビルの宮          岩崎洋子

聖樹みな点滅ブライダルサロン         早川水鳥

街筋にミュージアム六つ散紅葉         長崎佳子

日本の命預る街師走              中本宙

気さくなる浪速よ神農さんと呼ぶ        平野イクノ

神農祭果て張子虎吹かれをり          高田佐土子

枯蔦の覆ふ丸窓アーチ窓            長崎佳子

枯蔦や薬種の秘史を知る窓辺          小林娃穂

首ふりの虎へ冬日の届かざる          長崎佳子

選者 松田吉上  の2句
医にすがり神虎にすがり冬帽子
青銅の翳る冷たさ五代像

青野会 令和3年11月度 特選十二句 選者 選者 松田吉上

髪置を呼び込み宮の猿のショー        長崎佳子

焼藷を割りて親しく句碑の師に        早川水鳥

本宮の千木なほ尖り今朝の冬         奥野千草

焼藷の香りのつなぐ師弟句碑         小林娃穂

七五三心は宮の小商ひ            小林けい

花嫁へ十一月の宮あかり           高田佐土子

住吉の浜よりは船神の旅           中本宙

泉州の焼藷句碑へもたらされ         田渕さく羅

お通りは花嫁御寮小春風           高石泉

反橋は撮影銀座七五三           小林娃穂

選者  松田吉上 の2句
師の句碑の刻字の翳り冬に入る
馬小屋の声のなき闇神の留守

青野会 令和3年10月度 特選十二句 選者 選者 松田吉上

海見ゆる標高に来て初紅葉          岩崎洋子

虫の夜は心遠くに置きてをり         小川栄子

明月に挨拶をして床につく          荻野真理子

秋草を束ね野の風束ねけり          奥野千草

街騒の片隅清し虫の声            奥村つよし

秋晴や朝刊一面真子様婚           小泉桂子

浪速女は目利でありぬ夷布          小林けい

神域の柿の成るまま落つるまま        玉木三重子

カーテンの影見て飽きず秋日和        松葉郁子

稲の香や手動扉の湖西線           室田妙子

三七日の遺影へ風と今年酒          高田佐土子

波洗ふ神話の島の良夜かな          長崎佳子

選者  松田吉上 の2句
走り根のうねりの月日鳥渡る
草の言葉風の言葉を聴く良夜

青野会 令和3年9月度 特選十三句 選者 選者 松田吉上

病む地球に家族遠しと思ふ秋          岩崎洋子

逝く者と残さるる者鉦叩            荻野真理子

夕かなかな在りし日の君呼び覚ます       奥野千草

恭生を探す色なき風の中            小林けい

西鶴忌新地の女将三代目            清水陽子

静寂の良夜なりけり五輪後           中野美栄子

虫の夜の旧き打明け話かな           西尾澄子

一巻の写経書き上げ盆の月           早川水鳥

妻の待つ黄泉の花野へ急ぎけり         平野イクノ

溜息のやうな風吹き盆の月           吉川昭子

せせらぎは光の和音小鳥来る          高田佐土子

森の木漏れ日滝壺にきて遊ぶ          長崎佳子

爽やかや使ひこなせる車椅子          小林娃穂

選者 松田吉上 の2句
蜩や詩心閉じて旅立てり
千の句を残して秋の一つ星

青野会 令和3年7月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

打水の跡に舞妓の影生るる            奥村つよし

すぐ売切れる参道の夏越餅            幸田宏子

露坐仏の緑青深し梅雨長し            小林けい

日矢差して睡蓮迷ひなき色に           田淵さく羅

熊野路の帝の供か落し文             中野美栄子

浮見堂真ん中に据ゑ合歓明り           平野イクノ

水匂ひ来て蛍の出る時刻             水上末子

東大寺朝の涼風とは祈り             高田佐土子

黄菅揺れをり閉園を告げてをり          長崎佳子

白蓮や神のみぞ知る命とは            小林娃穂

選者 松田吉上 の2句
くちなはに野外授業の輪の崩る
打水を終へ心にも夜の帳

青野会 令和3年6月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

人知れず狩のいとなみ蜘蛛は囲に          早川水鳥

我家ふと思ふ逗留薔薇香る             小川栄子

里山の裾を明るくして植田             岩崎洋子

ほととぎす鳴き明け方の透きとほる         幸田宏子

塞神の天蓋となり柿の花              伊福幸枝

葉を組むが華の道なり杜若             松葉郁子

泡ひとつ離して開き水中花             吉川昭子

熊野路は滴り多き詣で径              中野美栄子

十薬の傾れて咲けりクルス墓            室田妙子

島の日を捥ぎ一箱の枇杷届く            奥野千草

天窓の空は真四角梅雨じめり            高田佐土子

選者 松田吉上 の2句
今年竹吹かれ具合の良き高さ
飛火野に風立ち上る更衣

青野会 令和3年5月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

丸丸ともう風呑めぬ鯉幟             岩崎洋子

梃摺れる割に蝦蛄の身わづかなる         荻野真理子

末つ子のやうに愛でられ遅桜           奥野千草

飛火野の水音に添ひ懸り藤            奥野千草

思ひ出を繙くやうに粽解く            幸田宏子

蒲公英の絮風に乗り未来へと           清水陽子

産みたての卵の微熱夏はじめ           高田佐土子

振り向けば風の面影若葉道            高田佐土子

歌碑に消ゆ蛇の文学好きならん          玉木三重子

筍を剥く散らかしの刻来る            中野美栄子

釣糸の風に吹かるる暮の春            中本宙

朝日影新樹の木霊目覚めさす           平野イクノ

ぐつぐつと中辛カレー夏隣            松葉郁子

この風は夜叉を呼ぶ風牡丹散る          室田妙子

空と雲揺り動かせり蝌蚪の水           吉川昭子

選者 松田吉上 の2句
薫風や瘤が瘤生む神の楠
初夏の木の香まとへる庭師かな

青野会 令和3年4月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

緊張は歩幅にもあり入学児             岩崎洋子

若き日に戻る一瞬チューリップ           小川栄子

日常のしあわせ一つたんぽぽ黄           奥野千草

春月の雫に揺るる水の星              奥村つよし

天心を目指してをりぬ若緑             幸田宏子

初蝶来観音堂の風まとひ              高田佐土子

春光の百の切れ端鯉の水脈             高田佐土子

糸桜揺れて白砂に翳こぼす             長崎佳子

長閑さや風の撫でゆく乳母車            村上幸子

石舞台終演のごと桜散る              室田妙子

五分咲きの桜に五分の息づかひ           吉川昭子

朝より輝きつくし夕桜               森本恭生

選者 松田吉上 の2句
飛ぶ鳥の影を大きく夏隣
陽炎の芯となりゆく神の鹿

青野会 令和3年3月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

夕刊のぽとりと落つる遅日かな           早川水鳥

映る程床の磨かれ雛の宿              松葉郁子

わがルーツたどれば吉備の種物屋          長崎佳子

サックスの音色が好きと春ショール         奥村つよし

古里の風の手触り土雛               高田佐土子

搬出は八号の裸婦春の宵              高田佐土子

団子屋の列の賑はふ春の寺             岩崎洋子

水郷の膨らむ詩情柳の芽              中野美栄子

ものの芽の貪欲に雨吸ひにけり           奥野千草

独り居にひいなの間てふ闇のあり          伊福幸枝

クロツキーの仕上げは五分風光る          小林けい

選者 松田吉上 の2句
草笛や校歌のの山河はるかなる
日の永し少し遅れて花時計

青野会 令和3年2月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

色満ちて来る気配の木の芽風            早川水鳥

扁額も窓も唐風日脚伸ぶ              高田佐土子

屋上に稲荷の祠春立てり              高田佐土子

白梅や敬語の多き由緒書              荻野真理子

階下よりピアノレッスン日脚伸ぶ          小川栄子

比叡の闇かぶさる門に柊挿す            長崎佳子

佐保姫の囁くやうな瀬音かな            幸田宏子

いつも来るいつもの雀日脚伸ぶ           室田妙子

節分の護摩火を煽る法螺の音            岩崎洋子

梅見茶屋百円コーヒー薫り来る           徳永由起子

受験期やすべらんうどんよく売れる         奥野千草

習はしを守るが慣はし豆を撒く           松葉郁子

神の田の尻餅ほどの雪間かな            小林けい

選者  松田吉植えの2句
錠剤の一粒転げ部屋余寒
あたたかや木の教会の木の十字

青野会 令和3年1月度 特選十句 選者 選者 松田吉上

狭庭にも良く来る雀日脚伸ぶ          小川栄子

悴みていよよ不自由老の指           水上末子

赤い実のまろぶ玄関初箒            幸田宏子

初東風や宮に明治の力石            高田佐土子

祝儀へと猿曳の紐伸びきりし          西尾澄子

修験道つないでをりぬ枯明り          長崎佳子

詣で人立ち止まらせていゐる笹子        早川水鳥

月光に磨かれ氷柱育ちゆく           岩崎洋子

初糶は高値一番鮪より             中野美栄子

言霊の祝詞の響く初戎             平野イクノ

選者 松田吉上 2句
しばらくは冬耕の背に夕日あり
どの田にも神の棲みゐる初景色
 

青野会 令和2年11月度 特選十句 選者 古賀しぐれ  吟行地:久安寺

秀吉の時代を今に榧の秋             奥野千草

山寺の大いなる黙破れ蓮             小林娃穂

綿虫の声なき声は南無阿弥陀           奥村つよし

露寒やまだ濡れている甃             岩崎洋子

峰寺の寝釈迦を抱き山眠る            小林けい

山はいのち池はこころや露の寺          平野イクノ

目礼の尼に一礼冬のくし             奥村つよし

山陰の石塔百基紅葉冷              幸田宏子

瀬音躓き山寺の冬隣               奥野千草

枯蓮彼岸此岸を分くる橋             森本恭生

青野会 令和2年10月度 特選十句 選者 松田吉上

歯並びの美しき恐竜秋高し           小林娃穂

蜻蛉を背負うて風の行き来かな         吉川昭子

歌詠みの心を捉へ藤袴             奥野千草

公園図案はハート色鳥来            田淵さく羅

検温に始る句会暮の秋             松葉郁子

香り立つ風の透明秋さうび           早川水鳥

隠沼を旅の基地とし小鳥来る          奥野千草

良き名前貰ふも淋し秋のばら          荻野真理子

一秒を競ふ一列天高し             荻野真理子

虚空掃き或いは地掃き乱れ萩          早川水鳥

選者 松田吉上 の2句
浮島といふ草明り露あかり
詩を拾ふぃ心に小鳥来りけり

青野会 令和2年7月度 特選十句 選者 松田吉上

将棋指す和服少年夏座敷            中野美栄子

一幅の書の揺れ止まぬ夏座敷          奥村つよし

人生の荒波知らず泳ぎの子           奥野千草

仮床に盆石一つ夏座敷             高田佐土子

出迎えの一声峡の遠河鹿            長崎佳子

芭蕉葉の風も大振りなりしかな         荻野真理子

蛞蝓の道星空へ続きたる            高田佐土子

代代の薬師の家系夏座敷            森本恭生

訥訥とファックスの吐く梅雨湿り        幸田宏子

山梔子の花の香重き雨催ひ           小川栄子

選者 松田吉上 の2句
桟太き明治の玻璃戸夏座敷
鹿の斑の汚れしままに梅雨明けぬ

青野会 令和2年6月度 特選十六句 選者 松田吉上

田植機は風の真ん中小昼時           高田佐土子

合戦の谷を分け行く青嵐            長崎佳子

植田晴れ摂津の山を映しけり          清水陽子

石棺の蓋は何処に青嵐             小林けい

山のバス行く手行く手の青嵐          幸田宏子

木の国の森を育む青嵐             中本宙

日本の隅々使ひきり植田            荻野真理子

廃線のカーブに果つる青嵐           高田佐土子

向きを変へ田植の影を回しけり         西尾澄子

学舎の一画古墳青嵐              高田佐土子

田を植ゑてビルの一画鄙めける         森本恭生

磯風は異国恋ふ風額の花            高田佐土子

青田風金剛山の裾の村豊か           早川水鳥

信濃路は植田千枚雲一つ            奥村つよし

緑蔭は我が家の客間陶の椅子          小林けい

花卯木高野へ七里なる標            玉木三重子

選者 松田吉上 の2句
業を負ふ絵馬の字薄れ青嵐
結界を越えづかづかと補虫網

青野会 令和2年5月度 特選十六句 選者 松田吉上

麦秋のひろごる果に人家の灯          小川栄子

コロナ禍の空電車行く春の行く         玉木三重子

推敲は薔薇の風下中之島            森本恭生

薔薇貰ふまでの講釈長きこと          森本恭生

薔薇の香に包まれひと日テレワーク       小林娃穂

ひと揺れの枝を切る罪薔薇盛り         高田佐土子

学習田なる一枚の麦の秋            早川水鳥

まどろみの中まで薔薇の匂ひ来る        小川栄子

日は西へ鳥は塒へ麦の秋            平野イクノ

近江路の湖まで迫る麦の秋           中本宙

水瓶を持つ乙女像薔薇百花           早川水鳥

一幅の絵となる農夫麦の秋           徳永由起子

薔薇活けて誰にも会はぬ日なりけり       早川水鳥

並木路の風を起点に街五月           幸田宏子

薔薇の卓テイクアウトのランチなる       西尾澄子

色を誉めことば閑かに花茨           中野美栄子

選者 松田吉上の2句
黙祷の短く終り薔薇真白
訛濃き各駅停車麦の秋

青野会 令和2年4月度 特選十六句 選者 松田吉上

観音と鳥声のみの花見かな           奥村つよし

花万朶とは今日のこと今のこと         森本恭生

休校の子等の散らばる園日永          西尾澄子

燕来る緊急事態宣言日             伊福幸枝

私道かも知れぬ迷ひ路いぬふぐり       松葉郁子

咲き満つる花に自粛といふ家居        早川水鳥

菜園は夫の仕事場暮遅し           岩崎洋子

次次と消さるる予定桜冷           田淵さく羅

一本にはらから集ひ家桜           水上末子

ひとひらは刻のシグナル桜散る        高田佐土子

コロナ禍を味方に付けて大朝寝        森本恭生

百燈の先は産土花万朶            小林けい

一億総緊急事態てふ日永           中本宙

一礼をして花筵畳みけり           森本恭生

明日あるを信じて桜仰ぎけり         水上末子

爛漫の花の昼にもある翳り          長崎佳子

選者 松田吉上 の2句
どの森も神宿りをり桜満つ
桜蕊降りウイルスを鎮めけり

青野会 令和2年2月度 特選九句 選者 松田吉上

白壁に影の匂へる梅真白            岩崎洋子

春めくや托鉢の僧参道に            村上幸子

厄払善女となりて門を出づ           井川よしえ

饅頭といふ厄落青野会             中野美栄子

炎越す炎尊し追儺寺              小林娃穂

托鉢の僧は碧き眼下萌ゆる           長崎佳子

法の池鯉丸丸と春を待つ            松葉郁子

梅に入り楠より辞する観音寺          松葉郁子

厄落のついでに撫づるおびんづる        荻野真理子

護摩堂の燃えんばかりの追儺かな        荻野真理子

選者 松田吉上 の2句
法螺の音も春呼ぶものの一つなる
春愁やびんづる撫づるひとだかり

青野会 令和2年1月度 特選九句 選者 松田吉上

寒鯉の影の重なる日向かな            松葉郁子

寒鯉の浄土ゆるりと回しけり           吉川昭子

探梅の歩は白道へ通じけり            西尾澄子

万両の浄土明りの紅燃ゆる            吉川昭子

四天王寺いつも縁日春隣             小林けい

鐘一打一打に梅の含みけり            奥野千草

許し得て入る法の庭春隣             長崎佳子

底冷えを光に変へて釈迦の滝           井川よしえ

寒の鯉浄土の動きとは静か            井川よしえ

選者 松田吉上 の句

漂へる先は補陀落雪婆
空仰ぐとは冬木の芽仰ぐこと

青野会 令和元年12月度 特選九句 選者 松田吉上

不動明王冬菊の供華明り             平野イクノ

短日の街騒回す観覧車              中野美栄子

ヘリ舞うて師走の空を忙しゆうす         森本恭生

冷たさも板場の修業法善寺            中本宙

芝居小屋跡は碑ばかり枯柳            幸田宏子

何語でも通ずる店主木の葉髪           奥村つよし

著ぶくれて浮世小路に行き違ふ          小林娃穂

冬ぬくし浮世小路の恋みくじ           小林娃穂

喧騒をよそに老舗の枯柳             荻野真理子

電飾を纏うて冬木夜を待つ            吉川昭子

選者松田吉上の句
街師走大阪どこも落着かず
ポインセチア真赤階段まで売り場

青野会 令和元年11月度 特選九句 選者 松田吉上

枯蓮の四十七士のごとく折れ           小林娃穂

芭蕉祠を守る猫二匹なつめの実          清水陽子

寺障子震へ出したる読経かな           岩崎洋子

紅葉且散る百の寺百の坂             高田佐土子

下る程冬に近づく坂の町             小林娃穂

姿変へゆく寺町の秋惜む             長崎佳子

芭蕉堂鎖し三毛猫と日向ぼこ           平野イクノ

野菊晴寺門のチャイム鳴り通し          長崎佳子

小鳥来る町中にして弥陀の庭           長崎佳子

一面の落葉供華なき義士の墓           中野美栄子

松田吉上の句
木の実落つ坂の段差は日の段差
七坂を往き来の影も冬隣

青野会 令和元年10月度 特選九句 選者 松田吉上

曲家の深き影借り零余子飯            中野美栄子

古民家に芙蓉明りの風通ふ            早川水鳥

秋晴を来て古民家の昼の闇    吉川昭子

曲家の傾ぎし柱秋の声              玉木三重子

馬の背に揺れ秋風を捌きけり           奥野千草

見るからに毒の菌として生ふる          小林けい

冷まじや畳敷きとは仏間のみ           小林けい

爽やかや手綱きりりと馬場の朝          小林娃穂

危険てふ色を剥き出し毒茸            玉木三重子

古民家は母のふところ秋桜            奥野千草

選者 松田吉上 の2句
秋の日の移らふ暗さ合掌家
古民家へ木の実坂てふ風の坂

           

青野会 への1件のコメント

  1. 高島 より:

    体育史学の立場から力石を研究する者です。「初東風や宮に明治の力石(高田佐土子)を拝見しました。この作品のせっちょへの掲載許可および吟詠地を御教示いただきたいのですが、高田様の連絡先を御教示いただけないでしょうか。勝手なお願いですがよろしく御配慮ください。〒519-0211 三重県亀山市川崎町3075-3 高島愼助〈元四日市大学教授〉
    携帯電話(090-9901-3484) FAX(0595-85-8113)
    ブログ「ご存じですか力石」 https:kawasaki0607.blog.fc2.com/
    四日市ケーブルテレビにて三重郡菰野町の力石が取り上げられました。https://youtu.be/oF_LhL5pZ2s
    〈出版物・全て岩田書院〉①三重の力石(第2版)②播磨の力石(第2版)③大阪の力石(第2版)④東京の力石⑤奈良・和歌山の力石(第2版)⑥京都・滋賀の力石(第2版))⑦岐阜の力石⑧長野の力石(第2版)⑨神奈川の力石(第2版)⑩四国の力石⑪さいたま市の力石⑫北海道・東北の力石⑬千葉の力石⑭埼玉の力石⑮兵庫の力石⑯新潟の力石⑰山陽の力石⑱富山の力石⑲福井の力石(第2版)⑳石川の力石(第2版)㉑茨城・栃木の力石㉒群馬・山梨の力石㉓山陰の力石㉔九州・沖縄の力石㉕静岡の力石㉖愛媛の力石㉗愛知の力石㉘新発見・力石㉙石に挑んだ男達㉚力石(ちからいし)㉛~㊶力石を詠む(一~十一)
    〈力石に関する資料〉これまで著者が所蔵していた力石に関する資料「四十七都道府県の教育委員会、文化財保護審議委員会、老人会、自治会からの力石情報」「各自治体および個人による力石掲載報告書」「力持ちに関わる番付・引札・資料」「著者による力石に関する著書・論文・報告書」などは三重県総合博物館に収蔵されました。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>