古賀しぐれの評
作者の最愛の娘さんがご病気をされた。「手術中は死ぬほど心配しました」と後から伺った。自身の病気であれ、家族の病気であれ、そればかり思い過ぎると奈落へ落ち込む。作者は手術前に娘さん同伴で虚子忌にも参列されたと聞く。俳句が何よりも妙薬なのであろう。落ち込ませてはいけないと、掛ける言葉にも気を使い、分身である娘さんの看取りをされた。母であれば身代りになりたいとも思われたであろう。何よりも俳句に心酔している作者なればこその俳句の力。句を詠むことで心を解放されていると思える。
古賀しぐれの評
神戸ハーブ園へ上がるロープウェー。いつもは夏の時期に訪れることが多かったが、今回初めて桜の季節に吟行した。桜狩というと、下から見上げて山道を登ってゆくことが殆ど。ゴンドラに乗り鳥瞰からの花見。緑の山に浮くところどころの花明り。それは見事な景色であった。《鳥の目線》という鳥になり切った作者の浮かれ心が窺い知れる。体験しなければ詠えない、正しく花鳥諷詠の句である。
古賀しぐれの評
この句もハーブ園のロープウェー。美しく晴れ上がり、神戸港を一望の絶景。その景色を祝福するように囀が聞こえてくる。全面ガラス張りのロープウェーは、まるで山の空に浮かんでいるよう。《囀の乗り込んでくる》の措辞がピタリとくる。囀が聞こえるでは普通。このくらいの思い切った表現をすることで、新鮮な素敵な句となった。
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福本めぐみの評
お気に入りを着てどこへでかけようか。何をしようか。心も身体も軽やかになる感じが「やっと」にこめられているように思います。若々しくて、女の子らしくてとてもいいです。更衣の楽しみですね。
福本めぐみの評
本当にそうなのです。人のうぶ毛のような(でも、少しかたい)、獣のうぶ毛のような、触るとふわふわとやわらかくて、なでると気持ちいいのです。はえるというより、すでにはえている状態なのでしょうが、実際を見た作者の感動が伝わります。実感が大切です。
福本めぐみの評
まいにち、見ているはずのにわの木に、気づかないうちに、すができていておどろきました。いつのまに!さあ、いったい、どんなとりが、すをかけたのでしょう。そして、たまごをうんで、子そだてをするのでしょうか。小さなおかあさんになった気持ちで見まもってあげてくださいね。
さくらんぼの句
さくらんぼの句 福本めぐみの評
入学式先輩らしく道案内 中三 笠間優里
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