稲畑汀子筆
古賀しぐれ
主宰 古賀しぐれの略歴
1950年滋賀県大津市に生まれる。 「しぐれ」は高浜虚子の命名。
1987年ホトトギスと未央に投句を始める。
ホトトギス主宰稲畑汀子に師事。
未央名誉主宰吉年虹二、前主宰岩垣子鹿に師事。
1994年ホトトギス同人となる。
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城涼し濠に魚影天に鯱
奉る笙篳篥の青葉風
一礼は日本の美学宮涼し
古城址の濠万緑の底の底
辻辻に金魚の泳ぐ城下町
主宰 7月号の近詠 及び他の選者の近詠
風一朶雲一朶 古賀しぐれ
加藤 あや 風神の言伝てありや竹落葉 朝詣御下賜かとも蛇の衣 紫陽花の雨の重さの昨日今日
多田羅 初美 代田守る畦鉄壁をなしゐたり
福本 めぐみ 川に沿ふ集落も絶え夕河鹿 山近く瀬音の迫る五月闇
松田 吉上 黒南風の運んで来るけものの香 木下闇抜け来て杜の茶屋明り
小井川 和子 水中花影の微塵もなかりけり 汚れなし神なる蛇の衣なれば 紫陽花は海の藍なり遠汽笛
多田羅 紀子 天界へ開く泰山木の無垢
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朝詣御下賜かとも蛇の衣 加藤 あや
水張りし代田の畔の十文字 多田羅 初美
ふと風の奥に河鹿を聞き止めて 福本 めぐみ
万緑や風誘ふ堂抜くる堂 松田 吉上
紫陽花は海の藍なり遠汽笛 小井川 和子
遺跡野の太古の息吹蓮蕾む 多田羅 紀子
天神祭
tenjinmaturi
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