稲畑汀子筆
古賀しぐれ
主宰 古賀しぐれの略歴
1950年滋賀県大津市に生まれる。 「しぐれ」は高浜虚子の命名。
1987年ホトトギスと未央に投句を始める。
ホトトギス主宰稲畑汀子に師事。
未央名誉主宰吉年虹二、前主宰岩垣子鹿に師事。
1994年ホトトギス同人となる。
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一刻の一音正し滴れる
大琵琶の碧噴きこぼしラムネ抜く
天水に白雲を置き蓮浄土
水のなき水音枯山水涼し
心頭滅却俳諧の行涼し
主宰 9月号の近詠 及び他の選者の近詠
青の時間 古賀しぐれ
加藤 あや 反り返るゴーヤの色をつけはじめ 峡日和風の言伝零余子落つ 苧殻焚く少し離れて猫侍り
多田羅 初美 溝萩の狭めし溝を渡りけり
福本 めぐみ 子を連れて帰る花火を背に聞きて 朝練の声飛ばし合ひ雲の峰
松田 吉上 蜩や竹一本に寺門閉づ へそ出して寝る子蜩鳴きにけり
小井川 和子 爺婆の交す大ごゑ稲の花 洗ひ上げ小豆笑つてゐるやうな ゴーヤ熟れそめゴーギャンの筆づかひ
多田羅 紀子 朝夕の風の存問秋のきぬ
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峡日和風の言伝零余子落つ 加藤 あや
溝萩の狭めし溝を渡りけり 多田羅 初美
海峡を渡り港の大花火 福本 めぐみ
一つ家に灯りの一つ夕かなかな 松田 吉上
ゴーヤ熟れそめゴーギャンの筆づかひ 小井川 和子
牽牛花届かぬ星を目指しをり 多田羅 紀子
月見
tukimi
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