稲畑汀子筆
古賀しぐれ
主宰 古賀しぐれの略歴
1950年滋賀県大津市に生まれる。 「しぐれ」は高浜虚子の命名。
1987年ホトトギスと未央に投句を始める。
ホトトギス主宰稲畑汀子に師事。
未央名誉主宰吉年虹二、前主宰岩垣子鹿に師事。
1994年ホトトギス同人となる。
2010年未央主宰となる。
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庭先に小さな春の来たりけり
ほうけつつ水に傾き猫柳
膝ついて見ても小さきいぬふぐり
主宰 四月号の近詠 及び他の選者の近詠
神山鳴動 古賀しぐれ
酒醸す雪解雫の音の中
小さな春 会田仁子(副主宰)近詠 庭先に小さな春の来たりけり
加藤 あや 雪洞に翳る面差し古雛 木彫雛無垢に金箔散らすのみ 雛の間へ桜板張り長廊下
多田羅 初美 引き返しても同じこと春の泥 台北の消息すでにもう残花 春愁は漢字づくめの筥の中
北川 栄子 一帆に湖明渡し鴨帰る 暖かし健康寿命伸ばしけり 紅梅の雨は明るさ失はず
福本 めぐみ あたたかや古墳のやうな山二つ
松田 吉上 石棺は一人の深さ鳥帰る 春泥の第一歩より寺領なる 草の丈揃へ古墳の陽炎へる
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雪洞に翳る面差し古雛 加藤 あや
台北の消息すでにもう残花 多田羅 初美
紅梅の雨は明るさ失はず 北川 栄子
雨雲の引き上げてゆく山霞む 福本 めぐみ
春泥の第一歩より寺領なる 松田 吉上
春深き南宗寺
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