四月号(H30)

ようこそ俳句の未央(bioh)へ

稲畑汀子筆

 

    

 

古賀しぐれ

主宰 古賀しぐれの略歴
1950年滋賀県大津市に生まれる。 「しぐれ」は高浜虚子の命名。
1987年ホトトギスと未央に投句を始める。
ホトトギス主宰稲畑汀子に師事。
未央名誉主宰吉年虹二、前主宰岩垣子鹿に師事。
1994年ホトトギス同人となる。
2010年未央主宰となる。

 

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未央の紹介

未央のホームページへようこそ、 未央は、 ホトトギス系の日本伝統俳句の結社です。

未央は”びおう” と読みます 未だ半ばと言う意味で 日々研鑽して自己を磨こうと言う意味が
込められています

未央の歴史
昭和57年11月、高木石子(たかぎせきし)が大阪で創刊、石子の後吉年虹二(よどしこうじ)、岩垣子鹿(いわがきしろく)が主宰を継承、
平成22年4月に古賀しぐれ(こがしぐれ)が主宰となる

 

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近詠  主宰 古賀しぐれ の句

 

泥濘であり浅春の獣道

一舟の土手突く水棹猫柳

百幹の闇打鳴らし椿東風

神山鳴動荒東風の二月堂

闇朧寺格子とは覗きたく

 

 

近詠  副主宰 会田仁子 の句




庭先に小さな春の来たりけり

ほうけつつ水に傾き猫柳

膝ついて見ても小さきいぬふぐり


 

 

 

 

 

 

 

 

            

主宰 四月号の近詠 及び他の選者の近詠

 

神山鳴動       古賀しぐれ

 

酒醸す雪解雫の音の中

寧楽の穢土浄土なく春の雪

鹿の息樹の息大地冱返る

泥濘であり浅春の獣道

神杉のあはひに灯り梅の宿

春灯主ゐさうな異人館

異人館ミモザに届く海の綺羅

一舟の土手突く水棹猫柳

百幹の闇打鳴らし椿東風

神山鳴動荒東風の二月堂

闇朧寺格子とは覗きたく

一燭に闇のあつまる堂朧

 


 

小さな春  会田仁子(副主宰)近詠


庭先に小さな春の来たりけり

臘梅に立ちて日の黙風の黙

盆梅や上がり框といふ所

鶯と聞けば必ず通る道

ほうけつつ水に傾き猫柳

これ以上小さくなれずいぬふぐり

膝ついて見ても小さきいぬふぐり

 



 

加藤 あや

雪洞に翳る面差し古雛

木彫雛無垢に金箔散らすのみ

雛の間へ桜板張り長廊下


多田羅 初美

引き返しても同じこと春の泥

台北の消息すでにもう残花

春愁は漢字づくめの筥の中

 

 

北川 栄子

一帆に湖明渡し鴨帰る

暖かし健康寿命伸ばしけり

紅梅の雨は明るさ失はず


 

福本 めぐみ

あたたかや古墳のやうな山二つ

微笑みの仏にまみゆ春の雨

雨雲の引き上げてゆく山霞む

 

 

松田 吉上

石棺は一人の深さ鳥帰る

春泥の第一歩より寺領なる

草の丈揃へ古墳の陽炎へる

 

 



 

 





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近詠   各選者の句

 

雪洞に翳る面差し古雛  加藤 あや

台北の消息すでにもう残花  多田羅 初美

紅梅の雨は明るさ失はず 北川 栄子

雨雲の引き上げてゆく山霞む  福本 めぐみ

春泥の第一歩より寺領なる  松田 吉上

 

春深き南宗寺

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