稲畑汀子筆
古賀しぐれ
明けましておめでとうございます
主宰 古賀しぐれの略歴
1950年滋賀県大津市に生まれる。 「しぐれ」は高浜虚子の命名。
1987年ホトトギスと未央に投句を始める。
ホトトギス主宰稲畑汀子に師事。
未央名誉主宰吉年虹二、前主宰岩垣子鹿に師事。
1994年ホトトギス同人となる。
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時雨虹光に濡れてゐる淡海
冬の老鹿一徹の面構
二畳間に干支彫る灯り実千両
うるはしき日溜若草山眠る
辻違へ太陽の路地北風の路地
主宰 2月号の近詠 及び他の選者の近詠
日向一枚分 古賀しぐれ 浦の鴨日向一枚分浮寝
加藤 あや 曽つて知る酒場まだあり冬灯 いくつかの文書くことの松の内 買初や姉三六角蛸錦
多田羅 初美 曽孫と卒寿の夫と日向ぼこ
福本 めぐみ 旅の荷に加へて使い捨て懐炉
松田 吉上 汚るるは生きてゐること冬の鹿 神山の風を縒り込み注連飾
小井川 和子 住吉は吾が俳枕初詣 掛蓮菜海峡といふ佳き言葉 買初に出すモネの絵の図書カード
多田羅 紀子 括猿縫うて祈りの松の内
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曽つて知る酒場まだあり冬灯 加藤 あや
手袋を脱ぎて脱帽して握手 多田羅 初美
水深く寒鯉の色蔵したる 福本 めぐみ
神山の風を縒り込み注連飾 松田 吉上
掛蓮菜海峡といふ佳き言葉 小井川 和子
翅たたみ光を畳み蝶凍つる 多田羅 紀子
梅
ume
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