八月号(H30)

ようこそ俳句の未央(bioh)へ

稲畑汀子筆

 

    

 

古賀しぐれ

主宰 古賀しぐれの略歴
1950年滋賀県大津市に生まれる。 「しぐれ」は高浜虚子の命名。
1987年ホトトギスと未央に投句を始める。
ホトトギス主宰稲畑汀子に師事。
未央名誉主宰吉年虹二、前主宰岩垣子鹿に師事。
1994年ホトトギス同人となる。
2010年未央主宰となる。

 

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未央の紹介

未央のホームページへようこそ、 未央は、 ホトトギス系の日本伝統俳句の結社です。

未央は”びおう” と読みます 未だ半ばと言う意味で 日々研鑽して自己を磨こうと言う意味が
込められています

未央の歴史
昭和57年11月、高木石子(たかぎせきし)が大阪で創刊、石子の後吉年虹二(よどしこうじ)、岩垣子鹿(いわがきしろく)が主宰を継承、
平成22年4月に古賀しぐれ(こがしぐれ)が主宰となる

 

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近詠  主宰 古賀しぐれ の句

 

不動なる万緑の水河馬の水

あしか涼し空飛ぶやうに水をゆく

泰山木はじまりの白錆ぶる白

穴太積涼し明智の世のままに

涼風の御通り松の大手門

 

 

近詠  副主宰 会田仁子 の句



走る雲歩く雲あり五月晴

あはあはと風にもたれて雪の下

人しのびをり六月の香を焚き

 


 

 

 

 

 

 

 

 

            

主宰 八月号の近詠 及び他の選者の近詠

 

空飛ぶやうに      古賀しぐれ

 

麒麟舎の万緑六甲山より傾れ

不動なる万緑の水河馬の水

あしか涼し空飛ぶやうに水をゆく

玉苗を植ゑ千枚の水明り

老舗守る軽くて重き夏暖簾

田水張り青松の風ゆき渡る

松の空四角に区切り幣涼し

泰山木はじまりの白錆ぶる白

穴太積涼し明智の世のままに

五月雨一灯もなき天守閣

鯱は天守の翼大南風

涼風の御通り松の大手門

 


 

雲 会田仁子(副主宰)近詠


走る雲歩く雲あり五月晴

あはあはと風にもたれて雪の下

野の匂ひ摘んで来りし姫女おん


日に陰に風の散り来る花樗

遠山をさらに遠くにして網戸

何もかも網戸洗ひてよりのこと

人しのびをり六月の香を焚き

 


加藤 あや

夏袴仙台平の匂ひ立つ

観心寺背負ふ万緑身じろがず

青葉闇透ける一燭行者堂

 


多田羅 初美

大いなる水禍残して梅雨明くる

転びては駄目白靴の歩を正す

終戦日往きて帰らぬ父を恋ふ

 

 

北川 栄子

伊吹嶺に張り出す迅さ雲の峰

図書館に午後のひととき蝉涼し

樹も草も疲れきつたる油照


 

福本 めぐみ

麻のれん上げて町家の通し土間

炎天の天窓に着く段梯子

京上がる下がる片陰なき時刻

 

 

松田 吉上

神鹿の寝草のにほふ梅雨湿り

蜘蛛の囲の揺れ一城の揺れにけり

谷川の距離は万緑続く距離

 

 

 



 

 





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近詠   各選者の句

 

青葉闇透ける一燭行者堂  加藤 あや

終戦日往きて帰らぬ父を恋ふ  多田羅 初美

伊吹嶺に張り出す迅さ雲の峰  北川 栄子

麻のれん上げて町家の通し土間  福本 めぐみ

谷川の距離は万緑続く距離  松田 吉上

 

鞆の浦夏の暮 (龍馬の隠れ家)

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