月別アーカイブ: 2月 2016

着こなして誰か待つ如春ショール 斑雪野に夕日逡巡してをりぬ 平成２７年０６月未央古賀しぐれ選 百歳までは生きゐて詠まん寒卵 水仙や三国に師弟物語… 平成２７年０５月玉藻安原　葉選

平成２８年２月度　未央吟行　特選十句 吹田市浜屋敷界隈にて吟行 「未央吟行」のボタンをクリック下されば御覧になれます ホスト　浦島太郎

たてがみに駿馬のきざし桜東風 道真を諳じ巡る東風の宮 遅き日の午後五時知らすチャイム鳴る 宿酔にほどよき朝餉海雲汁 くれなゐの瑞枝に光る春の雨 平成２７年０５月万燈近詠

遠からず来ると思へど春遠し 湧きあがり空を阿修羅に波の花 墨書する筆の先まで悴める 冬ぬくし心許せる友のゐて 平成２７年０５月阿蘇岩岡中正選 今日も雪です。

麦を踏むここも宇宙の一部分 平成２７年０３月冬野ネット句会映見選 焼野もう命育むものもあり 平成２７年０２月芦屋ホトトギス句会稲畑汀子選 今朝も少し雪が降りました。降つては消え又降つては消えのこの頃です。

斑雪野を激ちて分つ大河かな 能登も果て真垣の里の鰆東風 雪解風山の匂ひも運び来る 夜は色を星に譲つて犬ふぐり 野も山もいま囀の真つ最中 平成２７年０５月天日近詠

日すがらを重機働く吹雪中 平成２７年０３月俳句ポスト入選句集春の部瀬東千恵子選 紫も友禅の色雪解川 平成２７年０４月俳句ステーション 息吹けば解けゆくかとも薄氷 平成２７年０３月田鶴メール句会水田むつみ選

碧天を捉へんとして木の芽吹く 澄むといふほかなき日和凍返る 竹を割りしやうな青空寒明けぬ 地震かとも玻璃戸揺るがす春二番 平成２７年０４月天日近詠